高市政権を待ち受ける三つの落とし穴
- 信彦 首藤
- 11月3日
- 読了時間: 2分

誕生間もない高市政権の支持率がなんと82%!? (JNN調査)
まあこの国の民主主義って、こんなものだと捨て鉢に思えば思えないこともないが、まだ政策らしいものは一つも提示することなく、ご祝儀相場の株価上昇の裏面は円安と物価高騰という危機が足元に忍び寄っている中で、まるでアメリカ大統領ご接待ホステス役のような活動がこの高視聴率に貢献しているのだろう。むろん、これに早期解散を仕掛けるために、なりふり構わず新総裁ブームを宣伝している官邸とメディアの狂乱が加わる。高市政権はまさに「柳の下にウナギ」のような安倍政治Ver.2だ。
しかし、それはあくまで1月の通常国会が始まり、予算委員会が開催されるまでの話しだ。それよりも、課題・問題山積の日本政治において果たして予算成立までこぎつけられるのかどうかも白紙だ。問題は予算審議にたどり着く前にある三つの落とし穴だ。地雷原だと言ってもよい。一つは外交、二つは安全保障そして三つ目は国際経済だ。
トランプ大統領の寵愛めでたいのはけっこうだが、肝心のトランプ大統領の無手勝流の神通力がどこまで生き残れるかわからない。ウクライナ和平やガザ問題などなにひとつ確定的なものはない。高関税のもたらす国内経済悪化。。。そこに「最高の日米同盟」を誇るスタンスが、世界の大多数の国からどう見られるのか?ASEAN、APECとアジア諸国の首脳が集まる中で愛嬌を振りまいたが、肝心の中国・北朝鮮問題においてはすでに状況を悪化させた。
日本経済は悲惨な状況にある。80兆円におよぶアメリカ投資約束や軍備倍増の一方で、社会福祉は劣化と高負担、物は高騰、生活苦拡大が進行する中で国民は消費税減税を当然視している。積極財政や高度成長など絵にかいた餅どころか、水に映る名月に等しい。
高市総理もガラスの靴を捨て、シンデレラの衣装は早く作業着に着替えて、レミゼラブルの舞台に備えてほしいものだ。




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