都庁からの眺望
- 信彦 首藤
- 1 日前
- 読了時間: 2分
共和党の事務所移動や税法上のステータス変更などで都庁の選挙管理委員会を訪問。
長く活動した神奈川では選挙管理委員会はスペースもスタッフも十分でなく、さらに提出する書類がエクセルなどで作成できず結局は手書きで書き直すなど。。およそ憲法の精神に込められた国民の政治参加を促す組織としては大変疑問を感じた。
東京都の選挙管理委員会はHPも充実していて、wordとPDFでのひな形、必要な書類のフォーマットや作成時に間違いやすい点などをきちんとフォローしていて好感を持った。それでも実際の書類提出時にはいくつか誤りがあり、対応スタッフの協力もあって提出を終えることができた。何か東京と地方(ド田舎の神奈川)のギャップを感じさせたが、それはいわゆる一極集中の弊害ではなく、むしろ地方がそれなりに努力して東京の事務レベルに合わせなければいけないと思う。
書類を提出してトイレに入ったら正面に素晴らしい眺望。眼下には紅葉真っ盛りな公園そして遠方にひろがる景色に魅せられた。
しかし、同時に、1998年の経済企画庁で開催された日本の予測研究部会の一シーンを思い出した。私は危機管理問題の専門家として部会の副座長を務めていた。多くの専門家を招へいして話を聞いた。当時から少子高齢化の問題が指摘されており、専門家からは「少子化には嫌老性」すなわち、若者が高齢者を収奪者・敵とみなす性向が生まれるリスクのことの指摘があった。まさに目から鱗の発言だった。
災害危機の話しも当然多かった。その中で火災の専門家が東京都の木造家屋の密集の問題を指摘し、万一再び、東京大震災が起これば、東京西部、杉並区などが全面焼失する可能性を指摘していた。
その専門家が「都庁の上から我々は世界最大の焼け野原をリアルタイムで見ることになる。。。」と表現した。クローズドな会議で、その情報や議論内容が一般に伝わることも、報告書に記載されることもなかったが、私の中には深く記憶に残っている。その視野が今目の前に広がっている。





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