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神奈川ローカルネットワーク設立に想う

 案内が来て11月3日に「神奈川ネットワーク運動」は41年の幕を下ろして解散し、その理念を引き継いだ組織としてのローカルパーティ「神奈川ローカルネットワーク」が新たに設立されたそうだ。その40年の歴史は首藤の政治活動の歴史でもある。

 当時、東海大教授であり、国際NGO活動を活発に行っていた私は、世界の紛争解決のためには日本政府の役割が大きいと実感し、そのために日本の政治を改革しようと立ち上がった。その時の地域のパートナーが黎明期の市民ネットワーク運動だった。95年の阪神大震災を契機に、神奈川ネットワーク運動は食の安全や環境問題から、地域社会の安全にも視野を広げ、今では当たり前になっているハザードマップや水備蓄などの推進に協働した。「神奈川ネット」の通称のもと、支持者も拡大し、一時は5000名近い会員や多くの女性県議・市議を誕生させた。

 生物と同じく、すべての組織には終わりがあるから、「神奈川ネットワーク運動」の消滅はやむを得ない。後継の「神奈川ローカルネットワーク」にも期待したい。しかし、忘れてはならないのは通称「神奈川ネット」のそこに「運動」二字が消滅していることだ。ネットワークは広がるかもしれないが、既存政治・保守利権政治のシステムを乗り越えるのは、そうした横への広がりだけでなく、縦へのパワーだ!・・と、何十時間、何百時間と議論したが、なかなか理解してもらえなかった。小生はそこで市民政治バンドを創設し、既存政治にチャレンジを始めた。

 多くの地方女性議員を誕生させ、とがった主張もあった神奈川ネットワーク(運動)もやがて、「私たちだけの、仲間内の助け合い」みたいなものになっていき、時代と社会の要請から遅れていってしまったのだと思う。

 今、市民ネットワーク組織だけでなく、1980-90年代にあれほど活気のあった市民個人の活動も、NGO活動も衰退し、かろうじて行政の下請けで生き延びるにすぎなくなっている。しかし、行政組織が機能不全に陥り、政治が腐敗と混迷を深め、そしてかっては日本社会を支えた企業活動が勢いを失っている状況で、今ほど、市民個人の政治パワーとその連帯運動が求められているときはない。

 新設の「神奈川ローカルネットワーク」もぜひ、かつてのエネルギーと運動を取り戻し、新しい方法と活動を組み立てて発展していってほしいと切に期待する

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