民主主義破壊王としてのトランプ
トランプの幼児性は今に始まったことではないが、今回の共和党党大会での演説「自分に投票して上下両院で勝利すれば、成人一人当たり5000ドル給付:トランプ配当」には驚くというより唖然とさせられた。この発言は明確に選挙の買収であり、アメリカでなくても民主主義国家では世界中どこでも選挙法違反だろう。アメリカで選挙法違反の告訴が起こらないのは、民主党支持者をはじめ多くが「あとせいぜい二か月(11月3日中間選挙まで)の辛抱だ・・」と考えているからに他ならない。
現在、世界中で民主政治を標榜している国々で、つぎからつぎへと制度の悪用、権力を握った少数派の横暴、目先利益追求、ポピュリズムが蔓延し、民主主義制度自体への疑念と不信が広がっている。そのリーダーがトランプ大統領だ。立法府の頭ごなしに毎日のように派手なパフォーマンスを伴って大統領令が発せられているが、はたして現実に成果を挙げている政策や命令があるのだろうか?
世界中の貿易相手国に根拠の無いトランプ関税を課し、イラン戦争を始めたと思ったら、真っ先に相手国の最高指導者を殺害し戦争を泥沼化させた。それらはすべて反民主主義である以上にまずアメリカ憲法に違反している。
ある意味、経済は正直だ。トランプ流政治のためにガソリン価格はじめ諸物価は高騰し、長期金利は上昇し、株価は急落を繰り返している。要するにトランプの政策は創造的破壊でも、建設のための破壊でもなく、単なる思い付きの場当たり的な自虐行為なのだ。そしてその最大の犠牲者はトランプを選んだ国民であるが、ある意味それは自業自得でありアメリカ流

民主主義の終着駅でもある。。
最も重要なのは、この破壊王トランプのデタラメに、日本が巻き込まれないことだ。ところが、現実は外交にせよ、ウクライナ・西アジア情勢にせよ、経済・財政にせよ、すべてすでに日本にそのとばっちりが及んでいる。高市政権の無能無策や保守回顧主義には目をつぶるとしても、日本が破壊王の踵でつぶされることのないことを祈りたい。




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