日本ベーシックインカム学会講演会参加
- 信彦 首藤
- 11月9日
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井上智洋駒大准教授の主催する日本ベーシックインカム学会関東部会が駒澤大学で開催され、今回は福間聡・高崎経済大学教授が「BIとX-RISK:長期主義の観点からBIを考察する」の演題で報告・議論があった。現在、先進諸国で蔓延する左右ポピュリズムが作り出す政治の巨大リスクに、長期主義(Longtermism)の視点から対抗し、その際にはBI・ベーシックインカム政策が有効ではないかとの指摘であり、さらにBI政策展開の財源として炭素税の本格的な適用が必要であると提言された。長期主義の視点は共和党的にも利他主義の主張と重なる点があり、それが世界的な研究者の関心事であることも理解された。William MacAsKill (見えない未来を変える「いま」:<長期的>倫理学のフレームワーク)や Andrew Leigh(起こりえる最悪のこと:分断が示す人類絶滅リスク)などの研究も紹介され、大変示唆に富む報告であった。BI対象の財源として炭素税を導入する提言にはフロアから質問し疑問を提示した。





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