慶応義塾連合三田会出席、福沢諭吉先生をあらためて想う
- 信彦 首藤
- 10月26日
- 読了時間: 2分
10月19日に日吉で開かれた連合三田会が開かれ、今回は大学修士課程修了50周年ということで招待を受けて出席。開会前時間があるので、フロアに座って壇上に掲げられた福沢先生の絵画(コピー)を久しぶりにぼんやりと眺めていました。これは塾の図書館にかかっている福澤先生の存在を示す唯一のアイコンだ。これがあるから、慶応義塾は戦時中も軍部の圧力に抵抗して「御真影」を掛けなかった。
慶応義塾には福沢先生の立像銅像など何もない。唯一、この普段着の着流しの絵だけが図書館にかけてある。威厳に満ちた肖像画という形式にも程遠い、普段着を着てただ何気なく立っている日常の姿ですが、今回、冷静な目で世の中を見通し、腕組みをしている先生の立像が、実は一歩前に足を踏み出していることに初めて気づきました。
実は慶応義塾大学を代表するシンボルが、なんでこの着流しの立ち姿なのかと不思議に思うときも昔はありましたが、今回、一歩足を踏み出していることに気づき、ポーズをとった福澤先生の意思がよく理解できた気がします。世の中を冷徹に見ていても、傍観するのではなく、一歩現実に乗り出していく・・これが福沢

先生の神髄だと理解しました。半世紀を超えて福沢先生から初めて直接声をかけていただいた気がします。




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