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7月20日参議院選挙に関する反省と展望

2025年参議院選挙に関する共和党の反省と今後への悲観的展望 

 参議院選挙について、共和党として最初にお詫びしなければならないのは、党活動の広がりそして候補者発掘と育成に関して、長期間の努力にもかかわらず、最終的に十分な資源・環境そして有資格者を用意することができず、候補者擁立ができなかったことである。制度的な障害とくに供託金などの資源的な問題があることは事実だが、突発的な問題の発生も含め、結果的にそうした障害を乗り越えることができず、選挙参加ができなかったことを深く自省し反省している。 

 その上で、今回の参議院選が戦後の日本政治の大きな転換点となり、政治状況が本質的に変容しつつあることを指摘したい。 

 最大の要素は左右ポピュリズムの蔓延、政治の保守・保身化傾向、政治のエンタメ化そして宗教・物販の政治システムへの浸食である。日本は戦後政治・経済システムの大転換点に直面しているが、今回の参議院選挙において、すべての政党が日本の構造的改革ではなく、目先の経済状態や所得の改善など即物的で金銭的な成果達成を掲げて選挙活動を行った。消費税減税(廃止)、現金給付がそれであり、日本の課題として求められている教育改革も、「これからの教育として何を教えるべきか」という本質的な視点ではなく、学校教育費の無償化だけが叫ばれた。 

 世界ではウクライナ戦争が長期化し、世界各地で地域紛争が頻発するような状況、さらに日本周辺における危機の拡大などの喫緊の課題ですが、選挙戦においてほとんど話題にもならなかった。トランプ政権の登場で、貿易立国の日本の経済が危機に瀕しているが、それに対応する確固たる方針も議論されなかった。その一方で、公共労組や民間労組の組織的支援を得た立憲民主党・国民民主党が議席を確保し、社民党も一議席を死守した。 

 要するに今回の参議院選挙は、抜本的な革命的な変革を求められているはずの日本政治が、(1)既存勢力の保守・保身化(2)左右ポピュリズムの跋扈(3)政治エンタメ化の進行(4)宗教・物販の浸食などによって、政治基盤が浸食され支柱が腐敗している現実を表現している。 

 さまざまな変化にさらされる衆議院と異なって、参議院はその知性・安定性が評価され良識の府と言われてきた。今やその参議院が日本政治劣化の象徴となりつつある。その現実はまず衆議院の混迷として直ちに表面化するだろう。 

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